〜療育開始〜
●補聴器に慣れる
●言葉のシャワー
●アプリの有効性
●言葉のバケツ
●補聴器に慣れる
長女は、聴こえる事が楽しかった様で嫌がって困る!という事はあまりなかったが
「音の入り具合」、「イヤーモールドの装用感」、「疲れと思われる拒否」はあった。
最初こそ焦ったが「ちょっとの間つけないからって、それが今後に大きく響く訳じゃない」
と、自分に言い聞かせながら過ごした。
入浴中、補聴器を外しているのを忘れ普通に話しかけていると
キョトンとした顔で口元を見ていた。
口が動いている=喋っていると判っている‼️
オウム返しもたくさんするが、なんと、補聴器をしていない時はサイレントオウム返しになる!
補聴器が有効だという事を色んな状況で実感する。
補聴器をつけ、聴こえる事で奇声が減った。
自分の声が大きくてうるさいから?
聞きたい音が沢山あるから?
自分が喋っている声が耳に届いてるから?(多分これ)
赤ちゃんの頃から奇声を発していて、知らない人に「うるさい!親が気をつけなさい!」と、怒られ、とても傷ついた事があった。
騒いでも良い場所以外に、子供を連れていかなければならない時は
今でも、強いストレス感じるほどトラウマになっている。
自分が聴こえるボリュームで喃語でおしゃべりしてたんだね😢
気づかなくて本当にごめんね。。。
3歳3ヶ月
●言葉のシャワー
今までの遅れを取り戻そうと、とにかく経験し、目から耳から言葉を入れるべく、毎日の散歩とごっこ遊び。
何度も繰り返し観る映画やテレビは背後でひたすら実況中継した。(怖いw)
ひたすらに言葉シャワー🚿
当時はよくわからず、とにかくしゃべりまくり、話しかけた。
お散歩中に覚えた言葉や行動した事はどんどん吸収し、名詞や動詞が増えていく。
テレビの中やアプリの世界は、ただ動画や音声が流れているだけで理解はできていない。
ただ見ているだけなので、言語の発達はしない。
言葉で説明しても、理解できない為、ただ音を聞いている状態になっている。
体験&経験することで一つ一つ、一致させることが大切。
●アプリの有効性
有効な使い方ももちろんあります。
「就学前の療育(1)で」紹介したアプリなど、普段使っているアプリや本を持って動物園へ行き
本物とiPadのアプリを照らし合わせたりして「象という動物」「大きさ」「食事風景」
画面の中の生き物が実在する事、画面には収まりきらない大きさという事
このような実体験が、今後喋るという事につながっていく。
「象の餌は何?」「こんな風に鳴くんだって」「人間はご飯と言うけど、動物は餌というんだよ」と、言葉だけで会話ができるようになっていく。
とにかく、とにかく、積み重ねていく。
すぐには見せられないものも出てくるが、その想像の世界を膨らませる為に
色々な物や場面を見せ、照らし合わせ、
「本当は実在する」という経験が増えていくと
テレビで見ただけで、イメージし、人に聞いたり、本で調べたりして
見る事ができないものも、理解できるようになっていく。
(ここまでくるのに時間はかかるが、広がり始めたら無限に増えていきます)
●言葉のバケツ
目に耳に、ついたもの全てを伝え続け言葉を一生懸命入れるが
「これ、世の中にある音や言語をすべて教えるの?」
「一つ一つ教えたらイメージできるものなの?」
「言葉のバケツがいっぱいになると溢れるってなに?」
「単語は言えるけどいつか会話になるの?」
早々に先が見えないという不安の壁にぶち当たる。
少し、耳に音が届いていた長女は、滑舌はともかくとして、言葉を真似をすることは早い段階でやりはじめた。
しかし、真似をするだけの、ただのオウム返しでは「言葉のバケツ」は溢れません。
言葉→実物の一致→バケツin
わんわん→🐶→🪣
痛い→🩹🩸🤕→🪣
怖い→👹→🪣
もちろん、言葉掛けも広がる様に意識する必要がありますが、この先でどんどん変化が起こります。
🐶→可愛い→🪣
🩹🩸🤕→怪我→🪣
👹→嫌い→🪣
可愛い→触りたい→ふわふわ→🪣ふわふわ=柔らかい、気持ち良い
怪我→痛い→危ない→🪣危ない=やめた方がいい、近づかない
怖い→嫌い→泣く→🪣泣く=悲しい、怖い、寂しい
などなど、感情や言葉が合体したり変化したりして、合う言葉が判っていき増えていきます。
言葉は、意味があることを知った時に獲得する。
それまでは、子供にとってはただの音にしかすぎないのです。