難聴娘達の成長

難聴姉妹の成長

就学前の療育(5)『言葉にならない言葉』

●すぐには喋れるわけがない
●読解不可能なやつ
●遅めのイヤイヤ期
●焦りは禁物とはいうけど...


●すぐには喋れるわけがない
3歳6ヶ月 療育開始から半年、語彙が増えてきて、言葉で伝えようとするも
宇宙語過ぎて全く解らない。
必死に理解してあげようとしてるんだけど
言いたいことを汲み取るのは、なかなかハードである。

そりゃそうだ。
健聴でも、赤ちゃんから発語するまでに、1年はかかるんだから。
半年で言葉の存在に気づき、発語するというだけですごい事なんだ。
焦りしかないと、見えないんですね😢
これだけは、今後も色んな事で気をつけていきたいと思います。


●読解不可能なやつ
大体のことは、その環境と、言葉のニュアンスから探し出せたが
「本当にハードなのは時々やってくる」
自転車に乗ってる時や徒歩では、来た道を戻れば、「その言葉が」何を意味していたのかが解ったが
本人が突然思い出して発言したもの、電車や車の中から見たもの
その場を確認できなかった時、時間が経ってしまったものはもどかしい。

突然訪れるそれは、誘導できる言語理解も、材料もない為、なかなか言ってもらえない笑
ハードなものはたくさんあったけど

・テトラタチ 
・マクッコリ 

これだけは正体を知るのにとても時間がかかった。
2度目が訪れるのを待ち侘びた💤
2ヶ月後ぐらい経った頃だったと思う。

車に乗って、信号待ちをしていると、突然「テトラタチ!」と言った。
一瞬で長女の顔の向きの景色を確認👀
左に空き地❗️🌿「テトラタチ」らしきものがボーボーに生えてる❗️

すかさず指を差し「あれ何?」と聞くと「テトラタチ!」と言った👏

・テトラタチ → ねこじゃらし

胸のつかえが取れる最高の瞬間〜〜〜〜〜〜〜〜〜✨

「テトラタチ、たくさん生えてるね!」と言いたいところだったが
「猫じゃらし、たくさん生えてるね!」と言い直しておいた。


マクッコリもまた、道すがら発声❗️
自転車で坂道を下っていると、突然の「マクッコリ❗️」

自転車を停め、どこ?と一緒に歩いて戻る。
ドヤ顔で「マクッコリ」を教えてくれた笑

・マクッコリ → 松ぼっくり

ひゃ〜〜〜〜❗️
「マコックリ」ならまだわかったかも知れないのに
「マクッコリ」じゃ判かんねぇ〜〜〜笑

アハ体験である。


●遅めのイヤイヤ期
赤ちゃんの頃から、注射でも泣かないぐらいで、奇声を発する以外はおとなしい子だったけど
伝わらないと、発狂し泣くようになってきた。
お〜〜〜〜〜〜!イヤイヤ期って、こういう事で起きるのね!
ちょっと遅めのイヤイヤ期到来。
(これは、大きくなってからの反抗期も同じ仕組みなんだ...)
本人、喋っているつもりなんだろうけど、言葉も、気持ちも伝わらないと
泣いたり、ひっくり返ったりするようになりました。



●焦りは禁物とは言うけど...
独り言も多く、拾えないことはスルーする努力をしたが
1つでも多く言葉を入れたいと、焦る母は、最早ノイローゼの様に
子供の発声ばかり意識して生きていました。

長女より重い聴力の次女を育てる過程では「言葉の成長の行方」を知っていたため
この様な言い間違いを
「STの先生に直しなさいよ〜」と言われるほど
修正せずに、ただただ可愛くて、かなり楽しんだ。
3年生の今、何も気になるところはない。
得だよね、次女😅

毎日毎日、言葉に対して緊張して生きていた。
こんなに必死にならなくても、育ったんだろうな。
と思いつつも、小学校6年生と3年生になった今でも、言葉に対して敏感すぎる自分に嫌気が差す。
言葉を流せない母ちゃんは、もはや病気だ。細かくてごめんよ😞
心のゆとりって、本当に大切だな。って後から思うことばかり。
必死だと、聞き耳持てないんですよね。