難聴娘達の成長

難聴姉妹の成長

就学前の療育(4) 試行錯誤

〜止まれない療育〜

●色々な種類のバケツを増やしつつ
●言葉掛けへの違和感
●イヤイヤ期到来❗️
●色々な種類のバケツを増やしつつ

新たなバケツにも言葉を入れつつ、生活する上で鳴っている音も常に見せていく。

それまでも、音に興味を持ち吸収してきたが、生活音に対しても一致してきて、音のする場所を特定するようになる。

・電子レンジのアラーム音
・玄関の鍵を開ける音、インターホン
・冷蔵庫の開けっぱなしお知らせ音


初めはこれが何の音なのかはわからないので、興味もなく、無反応である。

「電子レンジ」
冷たいものを入れる→スイッチを押す→温まる→終わり→お知らせ音→触らせる
=温まった音。と認識する。

「冷蔵庫」 開けっぱなしにする→音が鳴る→閉める→止まる
=冷蔵庫が開けっぱなしになっている音。と認識する。

「インターホン」
パパにインターホンを鳴らしてもらう→パパの顔と声→一緒に応答→玄関へいく→パパがいる
=これがなると人が来た合図。と認識する。

などなど、抱っこして、ほぼ強制的に
「耳で聴いて目でも聴いてイメージさせる」事をひたすらやっていた。

これが一致して、初めて名前や機能、状況を覚えていく。
音の存在、認識ができる様になることで聴覚が目を覚ましたのか?
裸耳での反応まで良くなった。

何の音なのか、認識する事で沢山の音への興味が広がった。

あの時、同じクラスの女の子が目には見えていないヘリコプターを「ヘリコプターだ」と言った、「すごい事」が、長女にできるようになっていた。
音に反応する姿は、泣けるほど嬉しいものでした。

 


●言葉掛けへの違和感
親からの一方的な言葉掛けに違和感も感じ始める。

母「何歳?」長女「ナンサイ。」

出かける時に「行ってきます」ではなく「イッテラッシャーイ」

ちょうだいのジェスチャーで「ドウゾ」など、ママが使う言葉を自分で使っている。


これは、何かが違うぞ?と思い、パパママのやりとりを見せたり質問をしたり
お手伝いをしてもらったりする事で、キャッチボールへと視点を変えてみた。

・長女に対して、初めはジェスチャーを使いながら
「タオルをとって〜」
「テレビをつけて〜」
「パパはどこへいった」
「バーバはくるかな、こないかな?」
「パパに渡して〜」

ママ「どうぞ」→パパ「ありがとう」
ママ「いってらっしゃい」→パパ「いってきます」
毎日パパを色々に「設定」し、大袈裟に演技をした。

音の存在をたくさん知る事で、聴こえる全てに興味が広がり、考えながらも、自分なりに意志表現をしているように見えた。


●イヤイヤ期到来❗️


母「寝る?」
長女「やだ!」

というキャッチボールが成立した日から、食べ物をひっくり返したり、泣いたり、喚いたり

自分の意思が出てくると出現するんだ...と、知った。
イヤイヤ期スタート😀